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平成27年3月7.8日の2日間 Integrate Physio MIYAZAKI セミナー⑤【クリニカルリーズニングに基づいたスポーツ選手の体幹機能障害】が開催されました。
今回の講師は新潟医療福祉大学 准教授であります亀尾 徹先生をお招きしました。
まずスライドをみながら亀尾先生の講義(フィジオセラピストへのこだわり・「勝つ」ための理学療法・予測する理学療法など)を聴かせて頂きました。その中で、やはり対象者(患者様)がど真ん中にいることを忘れずに臨床に臨むこと、対象者(患者様)への説明責任とそれを証明するだけの確かな技術が必要であるという事を言われていました。

また印象的であったのが、スポーツへの関わり方です。フィジオセラピストとして、チームとどのように関わっていくかという部分で、チーム帯同型と大会支援型の二つに大きく分かれるという事を言われていました。特に、チーム帯同型では、環境によってはセラピスト1人で対応することもあり、説明責任が大きくなる。その為、確かなコミュニケーション能力と確かな技術が必要になり、それがなければ現場ではやっていけないとの事でした。アルビレックス新潟に在籍し、その中での経験等も踏まえて話をして頂き、自分たちが現場に出ていることの責任の重さを改めて感じさせて頂いたとともに、現場の楽しさも再確認することが出来ました。
2日目は、翌日の復習を行ってからのケーススタディでした。
ケースプロフィールは、20歳代 プロサッカー選手でポジションや診断名、痛みの生じる動作などを提示して頂き考えられる疼痛メカニズム(入力系・処理系・出力系など)やケースの疾患に対する病態や特徴などをグループワークにて行いました。
その後に、亀尾先生よりクリニカルリーズニングに基づいた解説がありました。
その中で既往歴、機能解剖だけでなく局所病理診断、モーターコントロールなどを含めてDecision Making(意志決定)を行っていくことが重要であることを再確認させて頂きました。

今回のケースの治療内容を1つ紹介させて頂きます。
普段、バランスボールを使って体幹と股関節のコーディネーションを高めようとする場合、下の写真のように(上から下へ)支持面を減少させ、動員させる筋群を増やしていくと思います。
しかし、今回のケースでは下から上へとトレーニングをすすめていったそうです。
その目的としては、股関節伸展時の筋の動員パターンが、ハムストリングス優位で殿筋群の動員が遅延することが評価の中で証明されていたため、胸腰筋膜の緊張を利用して殿筋群の筋活動を上げるように工夫していたそうです。



今回の亀尾先生の研修会では、クリニカルリーズニングは広くて深い知識が必要で、難しい内容と思われがちですが、受講生の皆様からとても分かりやすかった、楽しかったという言葉を多く頂きました。
これから、理学療法士が社会の中で必要とされる職種として、また職域を広めていくためにも患者様を取り巻く環境や心理状況、身体機能を正確に評価し説明する責任と、それを証明するだけの確かな技術がさらに求められてくると思います。
今後も必要とされる職種、人材であれるよう日々精進していきたいと思います。

最後に集合写真です。みなさん日頃の理学療法での悩みが解決され、スッキリした表情でございます。
さみしいですが、次回が最後の研修会になります。
また、あう日まで・・・
事務局長 井﨑 守
今回の講師は新潟医療福祉大学 准教授であります亀尾 徹先生をお招きしました。
まずスライドをみながら亀尾先生の講義(フィジオセラピストへのこだわり・「勝つ」ための理学療法・予測する理学療法など)を聴かせて頂きました。その中で、やはり対象者(患者様)がど真ん中にいることを忘れずに臨床に臨むこと、対象者(患者様)への説明責任とそれを証明するだけの確かな技術が必要であるという事を言われていました。

また印象的であったのが、スポーツへの関わり方です。フィジオセラピストとして、チームとどのように関わっていくかという部分で、チーム帯同型と大会支援型の二つに大きく分かれるという事を言われていました。特に、チーム帯同型では、環境によってはセラピスト1人で対応することもあり、説明責任が大きくなる。その為、確かなコミュニケーション能力と確かな技術が必要になり、それがなければ現場ではやっていけないとの事でした。アルビレックス新潟に在籍し、その中での経験等も踏まえて話をして頂き、自分たちが現場に出ていることの責任の重さを改めて感じさせて頂いたとともに、現場の楽しさも再確認することが出来ました。
2日目は、翌日の復習を行ってからのケーススタディでした。
ケースプロフィールは、20歳代 プロサッカー選手でポジションや診断名、痛みの生じる動作などを提示して頂き考えられる疼痛メカニズム(入力系・処理系・出力系など)やケースの疾患に対する病態や特徴などをグループワークにて行いました。
その後に、亀尾先生よりクリニカルリーズニングに基づいた解説がありました。
その中で既往歴、機能解剖だけでなく局所病理診断、モーターコントロールなどを含めてDecision Making(意志決定)を行っていくことが重要であることを再確認させて頂きました。

今回のケースの治療内容を1つ紹介させて頂きます。
普段、バランスボールを使って体幹と股関節のコーディネーションを高めようとする場合、下の写真のように(上から下へ)支持面を減少させ、動員させる筋群を増やしていくと思います。
しかし、今回のケースでは下から上へとトレーニングをすすめていったそうです。
その目的としては、股関節伸展時の筋の動員パターンが、ハムストリングス優位で殿筋群の動員が遅延することが評価の中で証明されていたため、胸腰筋膜の緊張を利用して殿筋群の筋活動を上げるように工夫していたそうです。



今回の亀尾先生の研修会では、クリニカルリーズニングは広くて深い知識が必要で、難しい内容と思われがちですが、受講生の皆様からとても分かりやすかった、楽しかったという言葉を多く頂きました。
これから、理学療法士が社会の中で必要とされる職種として、また職域を広めていくためにも患者様を取り巻く環境や心理状況、身体機能を正確に評価し説明する責任と、それを証明するだけの確かな技術がさらに求められてくると思います。
今後も必要とされる職種、人材であれるよう日々精進していきたいと思います。

最後に集合写真です。みなさん日頃の理学療法での悩みが解決され、スッキリした表情でございます。
さみしいですが、次回が最後の研修会になります。
また、あう日まで・・・
事務局長 井﨑 守
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